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Gitanjali 11-2

11-2 He is there where the tiller is tilling the hard ground and where the pathmaker is breaking stones.
He is with them in sun and in shower, and his garment is covered with dust.
Put of thy holy mantle and even like him come down on the dusty soil!

神なる主である「あなた」がおられる場所は、人が大地の上で額に汗を流している場所だと言います。農夫が固い土を開墾している場所、人夫が石を割って人が通る道を切り開いている場所、そこにこそ神はられると言うのです。神はその人を見守っているだけではありません。いつも共にいて、いつも共に働き、神さまの衣も泥にまみれています。「わたし」もまた、礼拝堂で一人静かに祈っているだけではなく、泥と埃にまみれて大地で働かねばなりません。

試訳
農夫が 固い土を耕すところ、道路人夫が 石を割るところ そこにこそ神は おられる。
神は晴れの日も雨の日も 働く者と共におられ、その衣は 泥にまみれている。
お前も聖なるマントを脱ぎ 塵だらけの大地へ降りて来なさい。
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Gitanjali 11-1

11-1 Leave this chanting and singing and telling of beads!
Whom dost thou worship in this lonely dark corner of a temple with doors all shut?
Open thine eyes and see thy God is not before thee!

 「わたし」は訴えています。相手は誰なのでしょう。その相手は扉を閉め切った寺院の中にいます。誰もいない暗く寂しい礼拝堂の片隅で一心に祈っています。この人はだれに向かって祈っているのでしょう。神は貧しい人、賤しい人、破滅した人のところにおられ、ここにおられないことを知っています。それが分かっているのに、このだれもいない礼拝堂で祈っています。神を賛美する聖歌も、心を合わせた合唱も、救いを求める祈りも何のためにしているのか分からなくなってしまいます。「わたし」が叫んでいるこの相手は「わたし」自身なのかも知れません。神はこんなところにいないことを自分自身に言い聞かせ、自分自身に理解させようとしているのではないでしょうか。

試訳
祈りをやめ、聖歌をやめ、数珠を離してしまおう。
扉を閉め切った寺の 暗く寂しい片隅で お前は 誰を拝んでいるのか?
眼を開け 見よ! お前の前に 神はいない。

Gitanjali 10-5

第10篇
ここに あなたの足台があるのに、
あなたは最も貧しく、最も賤しく、破滅した人が住む場所で、その足を休めています。
あなたに頭を下げようとしても、あなたは最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中におられ、
あなたが 足を休めている 深いところまで わたしの思いは届きません。
最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中で
粗末な衣を身につけて、歩いておられる所まで傲る心は近づけません。
最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中で、
友なき者の友となっているあなたへ通じる道を私の心は見つけられません。

gitanjali 10-4

10-4 My heart can never find its way to where thou keepest company with the companionless among the poorest, the lowliest, and the lost.

「あなた」は最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中でもさらに孤立して頼る友さえいない人を選んで、その人の友になられます。そんなあなたのもとへ行く術を「わたし」は知りません。どうしたらよいのでしょう。

試訳
最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中で 友なき者の友となっているあなたへ通じる道を私の心は見つけられません。

Gitanjali 10-3

10-3 Pride can never approach to where thou walkest in the clothes of the humble among the poorest, and lowliest, and lost.

 「あなた」がいつもおられる場所にわたしが近づけないのは、わたしの衣服や装飾、地位や身分、差別意識や人目を気にする心の問題です。しがらみに縛られて「わたし」はそこにたどり着くことができません。

試訳
最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中で
粗末な衣を 身につけて 歩いておられる所まで傲る心は近づけません。

Gitanjali 10-2

10-2 When I try to bow to thee, my obeisance cannot reach down to the depth where thy feet rest among the poorest, and lowliest, and lost.

「わたし」は「あなた」にお辞儀をします。頭を下げるのは「わたし」のところに来てほしいと懇願しているのでしょうか。いつも助けてくださる主に感謝しているのでしょうか。でも、「あなた」がおられるその場所まで行くことができません。あなたは貧しい人、賤しい人、破滅した人の住む場所にいつもおられます。「わたし」は「あなた」がいつもおられるところから離れたところに立ち、頭を下げるのがせいぜいです。「わたし」が深々と頭を下げても、その思いがあなたのところに届くことはありません。

試訳
あなたに 頭を下げようとしても 最も貧しく、最も賤しく、破滅した人の中で あなたが 足を休めている 深いところまで 私の思いは届きません。

Gitanjali 10-1

10-1 Here is thy footstool and there rest thy feet where live the poorest, and lowliest, and lost.

「わたし」は「あなた」の足台がここにあると訴えます。「あなた」の居場所はここにあるのに、ここにはいてくださらないと言っているのです。「あなた」はいつも貧困で苦しむ人のところにいます。身分が低く、人々に虐げられている人のところにいます。破滅してすべてを失ってしまった人のところにおられ、「わたし」のところには来てくださらないのです。

試訳
ここに あなたの足台があるのに あなたは 最も貧しく、最も賤しく、破滅した人が住む場所で その足を休めています。

Gitanjali 9-4

第9篇をまとめましょう

愚か者よ 肩に自分自身を乗せて 運ぼうとするのか!乞食よ 我が家の戸口で物乞いをするのか!
すべてを 背負うことができる主の手に お前の重荷を すべて委ねなさい。
そして、それを後悔して、振り返ったりしてはいけない。
お前の欲が 息を吹きかけると ランプの灯は 消えてしまう。
欲望は汚れているのです――不浄な手で 賜物を 受けてはいけない。
聖なる愛を通して 与えられるものだけを 受けなさい。

Gitanjali 9-3

9-3 Thy desire at once puts out the light from the lamp it touches with its breath. It is unholy---take not thy gifts through its unclean hands. Accept only what is offered by sacred love.

 しがらみともいえる人生の装飾を欲望だと表現します。欲望が人生を歩む原動力になることもあるのですが、人生を通して、欲望を追求することはできないようです。命の糧は欲望からは得られません。ひとつ欲望を重んじると、自分の灯火をひとつ消すことになるのです。神の賜物である命の糧を受けようと思えばそこに必要なものは欲望ではなく愛なのです。愛を通して与えられるものこそがわたしたちの命の糧なのです。

試訳
お前の欲が 息を吹きかけると ランプの灯は 消えてしまう。欲望は汚れているのです――不浄な手で 賜物を 受けてはいけない。聖なる愛を通して 与えられるものだけを 受けなさい。

gitanjali 9-2

9-2 Leave all thy burdens on his hands who can bear all, and never look behind in regret.

そんな愚か者に、重荷を運ぶことが目的ではなく、歩むことだと教えます。しがらみが重荷になっているのならすべてを置いてゆけばよいと教えます。しがらみは自分の装飾なのです。それを手放して人生を歩むことなどできないと思うのですが、そんなことはありません。すべてを手放して歩めばよいのです。いったん手放しても、自分の装飾が惜しくなって振り返れば前に進むことはできません。わたしたちも「昔は・・・」と懐かしんでその場に佇んでいることが多いはずです。わたしたちは前を見て歩まねばなりません。

試訳
すべてを 背負うことができる主の手に お前の重荷を すべて委ねなさい。
そして、それを後悔して、振り返ったりしてはいけない。