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Gitanjali 9-1

9-1 O Fool, try to carry thyself upon thy own shoulders! O beggar, to come beg at thy own door!

重い荷物を運ぶとき、わたしたちは肩に乗せて運ぼうとします。でも自分の重荷が重いからといって自分自身を自分の肩に乗せて運ぶことはできません。乞食は人の家の戸口に立って物乞いをしますが、ほとんどの家で追い返される目にあいます。絶対に追い返されない場所があるとしたら自分の家なのです。こんな人はいないでしょうし、いたら愚か者と言って笑うでしょうが、わたしたちは本当に大丈夫でしょうか。本来の目的を忘れて、ただやりやすいことだけをやって満足しているということはないでしょうか。

試訳
愚か者よ 肩に自分自身を乗せて 運ぼうとするのか!乞食よ 我が家の戸口で物乞いをするのか!

Gitanjali 8-4

第8篇 をまとめましょう

王子のローブを纏い、宝石を身に着けていては、子どもは遊びを楽しむことができません。
一歩踏み出すたびに その衣装が 邪魔をしますから。
すり切れたり 泥が付いたりすることが気になり、子どもは動くことができません。
世に一歩を踏み出すことができず その場に立ち止まるしかありません。
母よ、 装飾によって子どもを健やかな大地の塵から締め出しています。
そんな飾りが何の役にも立たないことを知っています。
これから始まる人生のすばらしい祭りに加わる権利さえも奪い取っているのです。

Gitanjali 8-3

8-3 Mother, it is no gain, thy bondage of finery, if it keep one shut off from the healthful dust of the earth, if it rob one of the right of entrance to the great fair of common human life.

動けなくなってしまった子どもは、母親の顔色を伺っています。その子どもが解放されるためには母親の決断が必要なのです。わたしたちもまた、威厳や地位に拘り、人の顔色を伺って動けなくなっているのかもしれません。そんな拘りを持っているために、大地の上で泥にまみれて働くことを下賤だと決め付けて嫌がったり、人の目を気にして神を賛美することができなかったり、勝手な思い込みをして動けなくなっているのではないでしょうか。

試訳
母よ、 装飾によって子どもを健やかな大地の塵から締め出しています。
そんな飾りが何の役にも立たないことを知っています。
これから始まる人生のすばらしい祭りに加わる権利さえも奪い取っているのです。

Gitanjali 8-2

8-2 In fear that it may be frayed, or stained with dust he keeps himself from the world, and is afraid even to move.

そんな衣装を着せられたら、すり切れたり 塵が付いたりすることが気になります。すくなくとも大人はそうでしょう。威厳や権威、地位、身分を示すために立派な衣装を着ていることが多いのですから、堂々と立ち、その場にじっとして、歩き回らないようにしなければなりません。子どもはどうなのでしょう。きっと、親の顔色を伺いながら、どこまで動いていいのか分からずに硬直している状態になることでしょう。子どもにとってこれが楽しい状態ではないと言いたいのかも知れません。大人でもそうなのです。装飾は人間の本質を見えないようし、本来の行動を取れないようにしているのです。
自分の身を飾ることは、世の中で活動するためではなく、世に見せ付けるためでした。世の中に入らないようにしているとも言えるかも知れません。権威を示すために、その場から動くことさえままならなくなってしまうのです。

試訳
すり切れたり 泥が付いたりすることが気になり、子どもは動くことができません。
世に一歩を踏み出すことができず その場に立ち止まるしかありません。

Gitanjali 8-1

8-1 The child who is decked with prince's robes and who has jewelled chains round his neck loses all pleasure in his play; his dress hampers him at every step.

そんな子どもがいるか分かりませんが、王子のローブを纏い、宝石を身に着けた子どもは無邪気に遊ぶことができません。一歩踏み出すたびに衣装や装飾品が邪魔になります。自分の服を気にしながら、遊びに夢中になる子どもはいないでしょう。身軽になって、外を無心に駆け回る子どもの姿は魅力的です。そんなふうに足かせを付けられた子どもをみてなんだかかわいそうに思うのは当たり前のことかも知れません。でもこれは本当に子どものことを言っているのでしょうか。わたしたちも身なりや装飾品に気をとられて、大切なことを見逃しているのかもしれません。

試訳
王子のローブを纏い、宝石を身に着けていては、子どもは遊びを楽しむことができません。
一歩踏み出すたびに その衣装が 邪魔をしますから。

Gitanjali 7-3

第7篇をまとめます。

わたしは歌うことに対し誇りを持つことを止めました。
誇らしい衣装も着ませんし、装飾で飾り立てることも止めました。
それは誇りや飾りがわたしとあなたの間の結びつきを弱めることに気づいたからです。
飾りや誇りは「わたし」と「あなた」の間に割り込んできて、邪魔をします。
あなたの声を掻き消してしまうのです。
わたしはこれまで詩人として虚栄心をもっていましたが、
あなたの前では何の価値もないことに気づきました。
おお、主よ、わたしはあなたの足もとに座しています。
わたしの道を整え、その道筋を真っ直ぐなものにしてください。
そして、あなたが音楽を奏でるための葦笛としてください。

Gitanjali 7-2

7-2 My poet's vanity dies in shame before thy sight. O master poet, I have sat down at thy feet.
7-3 Only let me make my life simple and straight, like a flute of reed for thee to fill with music.

「わたし」はこれまで、詩人として虚栄心を持っていました。そしてわたしの虚栄心があなたの御前では何の価値もないことに気づきました。恥ずかしさのあまり死んでしまいそうです。
神なる主である「あなた」は大いなる詩人だったのです。「わたし」は「あなた」の奏でる音楽がよく聞こえるよう、「あなた」の足もとに座ります。あなたが音楽を奏でる 葦笛のように わたしの人生をシンプルなものにし、真っ直ぐなものにして下さい。と神なる主に願うのでした。
マタイによる福音書3章3節から洗礼者ヨハネの言葉に耳を傾けてみましょう。
「主の道を整え、その道筋をまっすぐにせよ」とヨハネは叫びます。
主に続く道は真っ直ぐでなければならないのです。
わたしはこれまで詩人として虚栄心をもっていましたが、
あなたの前では何の価値もないことに気づきました。
おお、主よ、わたしはあなたの足もとに座しています。
わたしの道を整え、その道筋を真っ直ぐなものにしてください。
そして、あなたが音楽を奏でるための葦笛としてください。

Gitanjali 7-1

7-1 My song has put off her adornments. She has no pride of dress and decoration. Ornaments would mar our union; they would come between thee and me; their jingling would drown thy whispers.

「わたし」は歌い手であるはずですが、わたしの歌からは誇りを捨てることにしました。誇らしい衣装も着ませんし、装飾で飾り立てることもやめました。これは大きな宣言です。「わたし」は誇りよりも大切なことを見つけたのです。それは「わたし」と「あなた」の関係そのものでした。飾り立てることは飾ることに意識を奪われ、「わたし」と「あなた」の間にできている結びつきを弱めてしまうのです。
飾りは「わたし」と「あなた」の間に割り込んできて、邪魔をします。飾りの鳴らす響きが、「あなた」のかすかな囁きを掻き消してしまうのです。

列王記19章11節~12節を読んでみましょう。
主の御前には非常に激しい風が起こり、山を裂き、岩を砕いた。しかし、風の中に主はおられなかった。風の後に地震が起こった。しかし、地震の中にも主はおられなかった。地震の後に火が起こった。しかし、火の中にも主はおられなかった。火の後に、静かにささやく声が聞こえた。
神なる主の言葉は静かで、何かに気を取られると、間違いなく聞き逃してしまいます。「わたし」はそのことに気づいたのです。

試訳
わたしは歌うことに対し誇りを持つことを止めました。
誇らしい衣装も着ませんし、装飾で飾り立てることも止めました。
それは誇りや飾りがわたしとあなたの間の結びつきを弱めることに気づいたからです。
飾りや誇りは「わたし」と「あなた」の間に割り込んできて、邪魔をします。
あなたの声を掻き消してしまうのです。

Gitanjali 6-5

6篇をまとめましょう。

この小さな花を摘んで、あなたの元へ連れて行ってください。
時間がありません。花の盛りは短いのです。
萎れて、塵にまみれてしまわないうちに。
あなたの花の髪飾りには、もはやこの小さな花を飾る余地などありません。
でも、せめてあなたが手で摘み取ってくださるのであれば、たとえ痛みを伴うとしてもわたしは光栄です。
知らぬ間に花の時期が終わってしまわないかとおびえています。
あなたの役に立たないまま時だけが過ぎ去っていくのが怖いのです。
その花の色は淡く、かすかな香りしか持ち合わせていません。
あなたを引き立たせることはできないかもしれませんが、今しかありません。
この花を摘み、役立たせてください。

Gitanjali 6-4

6-4 Though its colour be not deep and its smell be faint,
use this flower in thy service and pluck it while there is time.

その花の色は 淡く、香りは かすかですが、と言います。
「わたし」は決して目立つ存在ではないのですが、「あなた」の役に立つことを願っています。
この花を摘み 役立たせてください。いまのうちに。と、「わたし」が「あなた」と過ごせる時は今しかないことを「あなた」に熱く伝えます。

試訳
その花の色は淡く、かすかな香りしか持ち合わせていません。
あなたを引き立たせることはできないかもしれませんが、今しかありません。
この花を摘み、役立たせてください。